かつらの基礎知識
かつら人口は薄毛人口の1割弱
現在の日本では、薄毛を気にする人が年々増加傾向にあります。これは、日常のストレスや食生活、生活習慣などが原因となっているようです。
しかし、実際にかつらを利用しているという人は、薄毛で悩んでいる人の中でも1割にも達しません。これはいったい、なぜでしょうか?
いちばんの理由としてあげられるのは、「かつらを利用する決心がつかないから」かもしれません。多くの人が「かつらを使うのは、みっともない」、「かつらで薄毛を隠すなんて、男らしくない」と感じているようです。いわば、「かつらを利用すること=どこか、後ろめたい気持ちになる」というのがあるため、かつらを利用している人はなかなか増加しないようです。ほかにも「かつら本体が高額であること」、「見た目がかっこ悪い」、「スポーツが楽しめない」、「かつらに関する情報を得る手段が少ない」といったことが、理由としてあげられるようです。
進化する人口毛
ではそもそも、かつらとはどういう仕組みになっているのでしょうか?
まず第一に、かつらに使用する毛の素材。これには「人毛」と「人工毛」があります。人毛は文字どおり、人間の髪の毛です。
使っている髪の毛は、中国や東南アジアなどに住んでいる女性の長い髪の毛が使われています。人間の毛を使ったものですから、当然手触りは自然です。しかし、時間が経つうちにどんどん色が退化していく、人工毛と比べてかつら本体が重くなるといった欠点があげられます。
これに対して人工毛は、ポリエステルや塩化ビニール、ナイロンなどといった化学繊維を使っています。人毛と比べて軽く、セットもしやすい。また、色の変化もないといったメリットがありますが、摩擦によって毛先が縮れる、太陽光にあたると、反射が不自然といった欠点もあります。
現在は、各かつらメーカーによってどんどん開発が続けられているので、人毛よりも入手しやすい、人工毛の需要が高まっています。
各メーカーによって得手、不得手がある。
次に毛の土台となる部分の素材です。これは直接、頭皮や自毛に触れる部分でもあるので、その素材によって使用感は大きく異なります。
以前はシリコンやウレタン系のものが多く使われていましたが、通気性が悪いために、現在では通気性を重視したメッシュ素材のものが中心となっています。
メッシュ素材にも科学素材と自然素材のものがあり、目の大きさも、そのベースによってまちまちです。もっとも通気性が良いとされるものは、自然素材で目が大きいものです。
ただし、このベース部分は、それぞれのかつらの構造にも関わってきます。使用する箇所によって、適した素材が必要になるからです。ほかにも、つむじや分け目をつけたい人のために、オプションでつけているかつらメーカーも出てきています。
最後に、かつらの留め方についてですが、これには接着剤や両面テープ、ヘアピン、クリップなどが多く使われています。最近では、自然に見えるからという理由で、自毛に編み込んでいく方式も出てきています。これは、自分の毛と編み込んでいくわけですから、安定性にも優れていますが、その反面、自分では取り外しが難しいという欠点もあります。
かつらメーカーを選ぶ際、もっとも重要なのが、自分がどういうヘアスタイルにしたいかということを、あらかじめ決めておくことです。各かつらメーカーによっては、製造するかつらの得意・不得意がありますので、そのこともふまえた上で、かつらメーカーを選ぶことをおすすめします。
