医療用かつら
メンタルケアの役目をするかつら
抗ガン剤治療、頭皮のやけど、交通事故によるキズなどが原因の脱毛のほか、円形脱毛症といったさまざまな理由から、医療用かつらを利用している人は、日本全国に大勢います。医療用かつらの最大のポイントは、そういった悩みを持つ人の精神的ダメージを軽減する効果があるということ。
もちろん、医療用かつらそのものに病気やケガを治すといった効果はありません。しかし、その人に似合う医療用かつらを使うことで、気持ちがどんどんイキイキとしてきます。そういうふうに、メンタルな部分のケアをしていく働きがあるのが、「医療用かつら」なのです。
では医療用かつらとは、具体的に、どういったものなのでしょうか?
まず医療用かつらのほとんどが、一般で使われるかつらとは違い、頭部からはずれたりずれたりしない仕組みになっています。これは、医療用かつらのほとんどがオーダー品になるため、まず、かつらを作る際に頭の型どりをし、使う人の写真とスタイルブックと呼ばれるサンプルを見ながら、その人に合ったかつらを、一つひとつ手作りで作り上げるからなのです。
オーダー品の医療用かつらは、既製品のかつらとは違い、使う人それぞれのサイズにぴったり合わせてあるので、ヘアピンや接着剤、両面テープを使ってかつらを固定するということがありません。そのため、よほどのことがない限り、頭部から医療用かつらがずれたり、はずれたりすることが少ないのです。
医療用かつらのほとんどが”全かつら”
また、医療用のかつらの場合、病気治療をしているうちに、頭髪の状況が変化していく可能性もあるので、ほとんどのかつらメーカーでは全かつらを作ることをおすすめしています。このとき本来の自毛が多くあっても、きつめに型どりをして医療用かつらを作成するので、「医療用かつらを作ったものの、だんだんサイズが合わなくなってきた」、「医療用かつらと自毛の分け目が目立つようになってきた」といった状況をさけることができます。
頭皮のやけどや交通事故が原因でできてしまったキズを隠すために医療用かつらを作成する場合は、病気治療の場合と違い、頭髪の位置が変わることはめったにありません。そのため、部分タイプの医療用かつらをおすすめするメーカーがほとんどです。この場合の医療用かつらの固定方法は、両面テープやヘアピンが中心になっています。
医療用かつらも一般のかつらと同じく、使う素材やベース、髪のクセ、髪色、ヘアスタイルにいたるまで、さまざまな種類のかつらがあります。ですから、自分の好みや症状、年齢などにぴったりと合った医療用かつらを作ることが可能なのです。髪の量についても、不自然に多いタイプではなく、自然な雰囲気の量に調整できる医療用かつらが多いので、安心です。
また、既成の医療用かつらを使うこともできます。この場合は、サイズの調整やヘアカットまで行ってくれる医療用かつらメーカーもありますので、利用する場合は、あらかじめ確認しておくといいでしょう。
